近くにあるコンビニまで、軽く走って行く。
用があるわけでもないけど、適当に。
すると、コンビニから出てきた人とぶつかった。
「あ、ごめんなさい……って、柊? また会ったね」
「……僕は会いたくないんだけど」
「ひどいなあ」
あたしが作り笑顔でそう言うと、柊は顔をしかめた。
「……作り笑顔とかやめてくれない? みんなの前でもよくやってるよね、あんた」
「……え、これに気づくんだ。気づいた人なんてほとんどいないのに」
よっぽど人の感情とかに敏感なのかな?
そこらへんもちゃんと覚えておこうっと。
「ねえ、琴ちゃんに近づいたのも、僕たちに取り入るためでしょ? いつも、作り笑顔でさ。あんたがそこらへん全部話すまで、僕は認めないよ」
「……琴音ちゃんに近づいたのと、あなたたち白夜は関係ないよ。そもそも、あっちから近づいてきたんだし」
「嘘つかないでよ」
「ううん、道案内してくれたのはあっち。そんなに疑うなら本人に聞いてみなよ」
作り笑顔も全てやめて、あたしは真顔でそう言う。
すると、柊は俯いた。
「—————ちっ。うぜえなあ」

