あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─



近くにあるコンビニまで、軽く走って行く。



用があるわけでもないけど、適当に。






すると、コンビニから出てきた人とぶつかった。







「あ、ごめんなさい……って、柊? また会ったね」



「……僕は会いたくないんだけど」



「ひどいなあ」






あたしが作り笑顔でそう言うと、柊は顔をしかめた。






「……作り笑顔とかやめてくれない? みんなの前でもよくやってるよね、あんた」



「……え、これに気づくんだ。気づいた人なんてほとんどいないのに」







よっぽど人の感情とかに敏感なのかな?



そこらへんもちゃんと覚えておこうっと。






「ねえ、琴ちゃんに近づいたのも、僕たちに取り入るためでしょ? いつも、作り笑顔でさ。あんたがそこらへん全部話すまで、僕は認めないよ」



「……琴音ちゃんに近づいたのと、あなたたち白夜は関係ないよ。そもそも、あっちから近づいてきたんだし」



「嘘つかないでよ」



「ううん、道案内してくれたのはあっち。そんなに疑うなら本人に聞いてみなよ」






作り笑顔も全てやめて、あたしは真顔でそう言う。



すると、柊は俯いた。























「—————ちっ。うぜえなあ」