————あたしだけ、特別にしてほしいのに。
……え?
あたし、今、何を……。
「どうした、百面相して」
「い、いや、何でもない……っ」
なんだろう、この気持ち。
こんなの初めてだ。
……これも、一種の復讐心なのかな?
「あっ、あたし、ちょっとだけ散歩してくるね!」
「は? もうすぐ夜だぞ?」
「大丈夫! すぐ戻るからっ」
「そう、か……? あ、今日は俺が晩ごはん作っとく」
「え、ありがと!! じゃあ行ってきまーすっ」
あたしは制服からパーカーとズボンに着替えて、寮を出た。
散歩するって言ったのは、カロリーを少しでも消費するためと、頭を冷やすため。
それから、この辺りの様子見だ。

