あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「今日はありがと!! またね!」



「じゃあね~」







あたしが手を振って寮の部屋に戻ると、玲夜がソファに座ってコーヒーを飲んでいた。





「おかえり、乃亜」



「ただいまっ!」



「随分と機嫌がいいな。そんなにスイーツ、うまかったのか?」



「うん! 美味しすぎて食べすぎちゃった。玲夜は甘い物好き?」



「俺はそこまで好きじゃねえ。俺が最近一番好きな食べ物は乃亜の手料理だな」





さらっとそんなことを言うから、あたしの顔は一瞬で真っ赤になった。





「顔、赤いぞ? 照れてるのか?」



「ち、違うもん! っていうか、最近の玲夜甘すぎるよ!」



「そうか……? でも、意識してくれてるなら嬉しい」



「なっ……!」





笑顔でそう言う玲夜に、どきっとした。


最近のあたし、変だ。



玲夜に笑いかけられたりするだけで、どきっとして、自分の体が自分じゃなくなるみたいになる。





あたし、ほんとにどうしちゃったのかな……?







「ほんとに玲夜、変わったね……」



「……俺はそこまで意識していないが」






無意識!? 性格変わったの!?



他の女の子にも、こんな態度になっちゃったのかな……。