『ねえねえ怜くん! 今日の放課後空いてる? もしよかったらデートしない?』
『空いてる。ショッピングセンターでも行こっか』
『うんっ! あ、でもあんまりおしゃれできないな……せっかくのデートなのに』
『どんな芽愛も可愛いよ。おしゃれしすぎたら男が群がるから嫌だし。それにデートなんてこれからいくらでも行けるでしょ?』
『えへへ、うん!』
怜……? 芽愛……?
「乃亜ちゃん、大丈夫か?」
「……あっ、うん。大丈夫だよ、夏希さん」
「乃亜ちゃん、よくぼーっとするから心配になるんだよね」
笑う琴音ちゃんの姿が、芽愛に重なったような気がした。

