あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


こいつは、一体なんなんだ……?









「……うーん、寝てた……って、うわ!?」










俺の視線に気が付いたのか、驚いた声を上げるこいつ。








「な、なに!? なんで見るの!?」



「……お前さ」








なんとなく、気になったのか。




俺がどうして、こんなことをしたのかは分からねえけど。









「え、ちょっ……」







俺は、こいつを抱きしめて、頭を撫でていた。





熱のせいかもしれない。でも、こいつが可愛く見えた。







普段だったら、女嫌いの俺がこんなことするはずねえのに……。













「……なあ」





「なに?」





「お前、俺と初めて会ったのは……いつだ?」





「……さあ? 一週間前、この部屋で、じゃない?」





「……だよな。変な質問して、ごめん」










気のせい、だよな。










「……玲夜はもっと甘えたらいいのに。すごい甘えん坊さんなんだし」





「は? なんだよそれ」





「覚えてないの? さっきすごかったのに」





「すごかったってなんだよ……」





「あたしのことを乃亜って呼ぶし。行かないで、とか」








身に覚えのない事を言われて、俺は真っ赤になる。



そ、そんな、わけ……!