あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─





目の前で眠っているこいつの顔を見る。



じっと見つめても、起きる様子がない。






こんなに正面で、こんなに近くで見たのは初めてだ。







真っ白で綺麗な肌。整った顔のパーツ。



長いまつ毛は、肌に影を落としている。



高い鼻も、ぷっくりと膨らんだピンクの唇も。






全てが、彼女を作り上げているような。



そんな感覚があった。













————俺は、こいつと初めて会った時から。



不思議な感覚を覚えていた。







初めて会ったはずなのに。初めてに感じないんだ。



まるで、過去に会ったことがあるような。







最初から、俺を毛嫌いしていた。





いや、白夜を、毛嫌いしていたのか。




でも、俺は特に嫌われていたと思う。





そこまで毛嫌いされるような覚えをしたつもりもない。









それから、こいつは明るい奴だ。でも、時々、こいつが暗くなるような。




いつも太陽みたいなこいつが、真っ暗な夜に溶け込んだように感じる瞬間がある。