あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─




……は?




な、なんで……。









なんで、こいつが、ここにいる?







俺と一緒にベッドの中で眠っていたのは、花宮 乃亜だった。




それに、今の体制。





俺が、抱きしめている……?








まったく、状況がつかめない……。



なんで、こいつが同じベッドで寝て……あれ?







『ベッド』?







この寮の部屋に、ベッドは一つしかない。



それは、こいつに譲ったから、俺はいつもソファで寝ていた。









じゃあ、このベッドは、こいつの……?





意識がしっかりとしてきて、部屋を見渡すと、白と黒で統一された部屋が目に入った。







俺の部屋じゃない。



こいつの部屋だ。










そう言えば、初めて入ったな。



必要最低限の物しか置かれていなくて、物がとても少ない。




とても、殺風景に感じた。






少し部屋を見ると、散らかっている様子も……いや、そもそも散らかるような物すらないのか。