あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─



「ちょっ、れ、玲夜……!?」







だ、抱きしめられて……っ。











「……こーしたら、どこにも行けないから」



「っ……!!」







耳元で囁かれて、ぞくっとする。




低めの少しかすれた声が、頭に響く。





多分、あたしの顔は真っ赤だろう。



こんなの、赤くならないわけがない。












ベッドの中で、ふたり。





抜け出そうとしたけど、力が強すぎて抜けれない……っ。









こんなに甘えん坊だったんだな……。



本当は、強がってただけで、辛かったのかもしれない。



悲しかったのかもしれない。







目の前にある玲夜の顔。



いつの間にか眠っていたようだった。






寝顔は、どこかあどけなくて、子供っぽい。






あたしはふっ、と微笑んで、また玲夜の頭をなでた。












ふわぁ……あたしも……眠気が……。






どんどん眠くなって、あたしは夢の世界へと旅立った。