「ちょっ、れ、玲夜……!?」
だ、抱きしめられて……っ。
「……こーしたら、どこにも行けないから」
「っ……!!」
耳元で囁かれて、ぞくっとする。
低めの少しかすれた声が、頭に響く。
多分、あたしの顔は真っ赤だろう。
こんなの、赤くならないわけがない。
ベッドの中で、ふたり。
抜け出そうとしたけど、力が強すぎて抜けれない……っ。
こんなに甘えん坊だったんだな……。
本当は、強がってただけで、辛かったのかもしれない。
悲しかったのかもしれない。
目の前にある玲夜の顔。
いつの間にか眠っていたようだった。
寝顔は、どこかあどけなくて、子供っぽい。
あたしはふっ、と微笑んで、また玲夜の頭をなでた。
ふわぁ……あたしも……眠気が……。
どんどん眠くなって、あたしは夢の世界へと旅立った。

