あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

気がつけば、あたしは玲夜の頭をなでていた。









「は、ちょ、おい……っ」






「……一人で悩まなくても別にいいじゃん。仲間なら、信頼したらいい」






「……っ」





「どうしようもなく悲しいなら、あたしがこうやって撫でてあげる」













普段だったら、絶対にこんな感情にならない。



でも、こんなことをしてしまうのは……。










玲夜の姿が、怜に重なったからだろう。






あたしが看病に慣れているのは、弱っていた怜を、よく看病していたからだ。








昔は病弱だったから、あたしが面倒をみる事もよくあった。




だから、だろうな。








頭をなでていると、あたしは昔、熱を出した時にお母さんに撫でてもらったことを思い出した。










『風邪の時は、心細いからね。ほら、こうしてたら寂しくないでしょう?』



『……っ、うん……』