あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

そうやって話していると、空き教室のドアの方から物音がした。





ん?





「ちょ、押さないでってば……」



「なんで、俺も気になる」



「静かにしろって! ばれるだろ……って、うわあっ!?」







陸がドアを勢いよく開けたせいで、人が入り込んできた。





「え、琴音ちゃん!? 夏希さんに玲夜まで……ま、まさか最初っから聞いてたの!?」



「えっ、い、いや! 陸くんが怒鳴ったところらへん……」



「最初の方じゃん!」






乃亜と琴音がわーわー騒いでいる間に、玲夜が俺たちを見た。





「……俺は、お前らが同じなんて思ってねえよ。二人は、替えが効くような存在じゃない」



「玲夜……」



「そうそう、陸! 琴音を認めないってどういうことだよ!? いくらお前でも怒るぞ」



「……悪かったって」



「む……陸くん、女って一括りにしないでよ! 私、そんなひどいこと言わないからね!」





「……ごめん、琴音。玲夜、俺は姫のこと反対してたけど。乃亜と琴音なら……許す」






「え、いいの?」



乃亜が驚いてそう聞くと、陸は少しだけ顔を赤くさせた。




「乃亜なら、いい。それに、俺……」



「? っていうか、陸、顔赤くない? 熱?」




乃亜がそう言って、手を陸の額に持っていこうとしたら、陸はさらに顔を赤くさせた。




「ばかっ、ちげえって!」






まさか、陸……。




乃亜の事、好きなの?