あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


俺は微笑んで、乃亜を見た。






「ちゃんと言ってくれてありがとう、乃亜」



「いいよ、別に。あたしは、嫌だったから言っただけ」



「……なあ、花宮」





急に声を出したかと思ったら、乃亜のことを呼んだ陸。





「なに?」



「俺は、空と同じだって。そうは思わないのか……?」







恐る恐る聞くようにすると、乃亜は笑って頷いた。






「うん、思わない。二人とも、全然別の人間でしょ? 少なくとも、あたしはそう思ってるから」







「ありがとうーーーー乃亜」







陸が乃亜、と呼んだことに驚いたのか、乃亜は目を見開いた。








「……ふふ、どういたしまして、陸!」









やっぱり、乃亜はすごいな。



あの陸をなつかせるなんて、な。








「……お互いが違うって言うなら、ちゃんと見分けれるよな?」



「もちろんでしょ」






陸の挑発的な誘いにも、自信を持って頷く。



そういうところが、陸が気にいったところかもな。