あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

真剣な表情をして告げる空を見て、陸は舌打ちをした。






「意味わかんねえ……好きにしろ!」



「は? ちょっと待てよ、陸……!」








あたしたちと入れ替わりで教室を出て行った陸。



その様子を見て、夏希さんがため息をついた。







「どうしたの?」



「あー、あいつ、怒りっぽいから。すぐに戻ってくるとは思うけど」



「ふうん……」







なんか、めんどくさそう?



水無月のこと、あんまり好きになれそうにないな。







「……俺、陸のところ行ってくる。乃亜も、ついて来てくれる?」



「え、あたし? 余計怒らせそうだけど」



「ちゃんと乃亜の事を伝える。そしたら、認めてくれるかもしれないでしょ」