「わっ!? 」
瞬間的に腰を引く。そうしたら、リュックの重みで、体が後ろにかたむいた。
「わっ! わっ! わっ! わっ!」
両手をバタバタ。でも、背中はそり返ったまんま。
後ろに倒れて、お尻からベタン!
「い、痛ったぁ~」
ホント、なんであたし……こうアホっ子……?
じんじんしびれるお尻を起こして、そのままかたまった。
転んだ目の前。
登山道の右側の木々が開けていて、その向こうに赤紫の丘が広がってる。
しきつめられているのは、丈の短い草。
草には、小鈴みたいな赤紫色の花がワサワサついている。文字通り、鈴なり状態。
お花畑の面積は、校庭の四倍くらいかな。
こんな場所、あったんだ……。
浅山なんて、家のすぐ近くにあるから、生まれてからもう何回も来てるんだけど。まるで、ここだけ、別世界。風は、遠い遠い外国から吹いてきているみたい。
鈴みたいな小花をゆらして、先っぽにトンボがとまった。
トンボの胴体の部分が、いつも見ているトンボよりも大きい気がする。
「……ん?」
じいっと、目をこらして。
心臓がビクンととびはねた。
瞬間的に腰を引く。そうしたら、リュックの重みで、体が後ろにかたむいた。
「わっ! わっ! わっ! わっ!」
両手をバタバタ。でも、背中はそり返ったまんま。
後ろに倒れて、お尻からベタン!
「い、痛ったぁ~」
ホント、なんであたし……こうアホっ子……?
じんじんしびれるお尻を起こして、そのままかたまった。
転んだ目の前。
登山道の右側の木々が開けていて、その向こうに赤紫の丘が広がってる。
しきつめられているのは、丈の短い草。
草には、小鈴みたいな赤紫色の花がワサワサついている。文字通り、鈴なり状態。
お花畑の面積は、校庭の四倍くらいかな。
こんな場所、あったんだ……。
浅山なんて、家のすぐ近くにあるから、生まれてからもう何回も来てるんだけど。まるで、ここだけ、別世界。風は、遠い遠い外国から吹いてきているみたい。
鈴みたいな小花をゆらして、先っぽにトンボがとまった。
トンボの胴体の部分が、いつも見ているトンボよりも大きい気がする。
「……ん?」
じいっと、目をこらして。
心臓がビクンととびはねた。
