「あ、あの。あたし、中条くんと同じクラスの、和泉綾っていいます」
アホ毛をゆらして、あわてて、おじぎ。
書斎のドアの前のおねえさんも、軽く頭をさげてくれたけど、すぐに眉毛をまた、キッとつりあげちゃった。
どうしよう。怒ってる!
きっと、あたしたちが勝手に、あかずの間に入ったから。
中条のおねえさんかな?
カワイイ感じに見えるのは、有香ちゃんと身長が同じくらいで、目が大きいから。ゆるいウエーブのかかったミディアムヘアの耳横を、キラキラのピンでとめている。
「綾ちゃんの言うとおりよ、ヨウちゃん」
……え? ヨウちゃん……?
チラッと中条をふり返ったら、中条ののどぼとけがゴクッとさがった。
「……かあさん」
え、ええっ!? お母さんっ !?
思い出したっ!
授業参観のとき、中条のお母さんは、若くてカワイイって有名だったんだ。
「お母さんも、ヨウちゃんには、がっかりしたわ。いつかヨウちゃんが、お父さんのことに興味を向けてくれるかもしれない。自分からこの部屋の鍵を開けてくれるんじゃないかって、ずっと期待して待ってたのに。
開けてはくれたけど、ヨウちゃんが興味を持つものは、この部屋にはなかったのね」
アホ毛をゆらして、あわてて、おじぎ。
書斎のドアの前のおねえさんも、軽く頭をさげてくれたけど、すぐに眉毛をまた、キッとつりあげちゃった。
どうしよう。怒ってる!
きっと、あたしたちが勝手に、あかずの間に入ったから。
中条のおねえさんかな?
カワイイ感じに見えるのは、有香ちゃんと身長が同じくらいで、目が大きいから。ゆるいウエーブのかかったミディアムヘアの耳横を、キラキラのピンでとめている。
「綾ちゃんの言うとおりよ、ヨウちゃん」
……え? ヨウちゃん……?
チラッと中条をふり返ったら、中条ののどぼとけがゴクッとさがった。
「……かあさん」
え、ええっ!? お母さんっ !?
思い出したっ!
授業参観のとき、中条のお母さんは、若くてカワイイって有名だったんだ。
「お母さんも、ヨウちゃんには、がっかりしたわ。いつかヨウちゃんが、お父さんのことに興味を向けてくれるかもしれない。自分からこの部屋の鍵を開けてくれるんじゃないかって、ずっと期待して待ってたのに。
開けてはくれたけど、ヨウちゃんが興味を持つものは、この部屋にはなかったのね」
