「おい、行くぞ」
カウンターから出てきた中条は、鍵についたリングを指先でまわしてた。廊下の階段を、のぼっていくのかと思ったら、おりていく。
「あれ? 地下室まであるの?」
そういえば、外から見たとき、テラスの下に、崖にへばりついた、もうひとつの部屋があったような……。
中条について階段をおりきると、つきあたりに木のドアがそびえていた。
黒々していて、重たそう。人に入られるのをこばんでいるみたい。
「ここ、オレんちのあかずの間」
鍵穴に鍵をさし込んで、中条がニヤっと笑った。
とたんに、ぞくぞくと寒気が。
だって今、中条の口元、ドラキュラみたいにゆがんでた。
ガチャンと鍵がはずれて、ギイとドアが開いていく。
そういえば、この人……なんで、あたしを家に呼んだんだろ……?
リンちゃんたちでさえ、呼びたくないって家に……。
「ほら、入れ」
背中を押されて、あたし、「ふぎゃっ!」って、とびはねた。
「い、イヤぁっ! 入んないっ!! あんたの魂胆なんか、わかってんだからっ! あたしが弱みをにぎっちゃったから、中条、口封じのために、あたしをこの中に閉じ込める気なんでしょう!! 」
「はぁ? おまえな。人をどんだけ悪人だと思ってんだよ」
だって、中は真っ暗。左側の大きな窓は、黒いカーテンで閉めきられてる。
「ったく。ここまで、のこのこついてきて」
中条が大またで部屋に入っていく。シャッとカーテンを開けた。
パッと、オレンジ色の光が、とびこんでくる。
カウンターから出てきた中条は、鍵についたリングを指先でまわしてた。廊下の階段を、のぼっていくのかと思ったら、おりていく。
「あれ? 地下室まであるの?」
そういえば、外から見たとき、テラスの下に、崖にへばりついた、もうひとつの部屋があったような……。
中条について階段をおりきると、つきあたりに木のドアがそびえていた。
黒々していて、重たそう。人に入られるのをこばんでいるみたい。
「ここ、オレんちのあかずの間」
鍵穴に鍵をさし込んで、中条がニヤっと笑った。
とたんに、ぞくぞくと寒気が。
だって今、中条の口元、ドラキュラみたいにゆがんでた。
ガチャンと鍵がはずれて、ギイとドアが開いていく。
そういえば、この人……なんで、あたしを家に呼んだんだろ……?
リンちゃんたちでさえ、呼びたくないって家に……。
「ほら、入れ」
背中を押されて、あたし、「ふぎゃっ!」って、とびはねた。
「い、イヤぁっ! 入んないっ!! あんたの魂胆なんか、わかってんだからっ! あたしが弱みをにぎっちゃったから、中条、口封じのために、あたしをこの中に閉じ込める気なんでしょう!! 」
「はぁ? おまえな。人をどんだけ悪人だと思ってんだよ」
だって、中は真っ暗。左側の大きな窓は、黒いカーテンで閉めきられてる。
「ったく。ここまで、のこのこついてきて」
中条が大またで部屋に入っていく。シャッとカーテンを開けた。
パッと、オレンジ色の光が、とびこんでくる。
