その廃墟は山の麓にあり、向かって左には崖、反対の右手は大きな道路に面していた。
この周辺にはお店がほとんどない。田舎ではあるけど、車も多い大きな道路が通っているというのにすぐ潰れてしまうのだ。
そしてここは何年も前に潰れた宿泊所で、ここは呪われた四号室に入ると死ぬという噂があった。
リングが落ちた場所はわかっている。
私の家に近い裏手の方の、建物の上にある道路から飛び降りて敷地に入った。
落としたリングは、敷地の隅の方の、草がまばらに生えたところに落ちていた。懐中電灯で照らすと、草の空いた地面に黒いリングがあって、拾い上げて見つめると、望遠鏡のと全く同じサイズであるのを確認して手の中に握った。
さて、目的も達成したからあとは帰るだけだけど、帰り道が、どちらに行けばちゃんとした出入り口に行けるのかがわからない。
道路の方からの街灯はあるけど、草木の茂るこの敷地はやっぱり暗くて見通しが悪かった。
目的はもう達成したから、わざわざ地肌のゴツゴツとした斜面を登って元の道路へ戻りたくない。
とにかく上から何度も眺めていた廃墟だ。まずは今の位置情報を確認する。
あたりを歩いて左右前後を確認。そして出入り口がありそうな正面の方角へ向かっていく。
私は砂利の音を立てながら建物に沿って歩いていた。
するとどこかで何かの気配がする。
何かあるのかと思い、立ち止まってあたりを見回す。近くには朽ち果てた建物の骨組みらしきもの、その中に備品らしきものが集まっていた。
地面に倒れたドアには二号室のプレートがついていて、そのすぐそばには六号室のドアが倒れていた。
建物は朽ちていてどこがどうだったのかわからないけど、近くに呪われた四号室がある危険性が。
この周辺にはお店がほとんどない。田舎ではあるけど、車も多い大きな道路が通っているというのにすぐ潰れてしまうのだ。
そしてここは何年も前に潰れた宿泊所で、ここは呪われた四号室に入ると死ぬという噂があった。
リングが落ちた場所はわかっている。
私の家に近い裏手の方の、建物の上にある道路から飛び降りて敷地に入った。
落としたリングは、敷地の隅の方の、草がまばらに生えたところに落ちていた。懐中電灯で照らすと、草の空いた地面に黒いリングがあって、拾い上げて見つめると、望遠鏡のと全く同じサイズであるのを確認して手の中に握った。
さて、目的も達成したからあとは帰るだけだけど、帰り道が、どちらに行けばちゃんとした出入り口に行けるのかがわからない。
道路の方からの街灯はあるけど、草木の茂るこの敷地はやっぱり暗くて見通しが悪かった。
目的はもう達成したから、わざわざ地肌のゴツゴツとした斜面を登って元の道路へ戻りたくない。
とにかく上から何度も眺めていた廃墟だ。まずは今の位置情報を確認する。
あたりを歩いて左右前後を確認。そして出入り口がありそうな正面の方角へ向かっていく。
私は砂利の音を立てながら建物に沿って歩いていた。
するとどこかで何かの気配がする。
何かあるのかと思い、立ち止まってあたりを見回す。近くには朽ち果てた建物の骨組みらしきもの、その中に備品らしきものが集まっていた。
地面に倒れたドアには二号室のプレートがついていて、そのすぐそばには六号室のドアが倒れていた。
建物は朽ちていてどこがどうだったのかわからないけど、近くに呪われた四号室がある危険性が。



