そっと側に置かれていたペンを手に取った。 彼の筆跡を邪魔しないよう、空いた余白に小さく文字を綴る。 ――私もです。全てあなたと会うためだったのなら、どんな痛みも受け入れられる。 書き終えると、手が震えていた。 彼に見つかったらきっと驚かれるだろう。 でも、この気持ちを伝えずにはいられなかった。 そっと聖書を閉じ、眠る彼を見つめる。 「……おやすみなさい、日向さん」 小さな声で呟いて、彼の背中にかけたブランケットをもう一度直した。