牧師の息子のエリート医師は、歳下医学生に理性が効かないほど夢中です。(旧題:桜吹雪が舞う夜に)

 
2回目だからといって、焦ることはしなかった。
長く深いキスで呼吸を合わせ、互いの鼓動が落ち着くのを待つ。
肩に残る緊張を撫でるように抱きしめ、耳元で囁く。

「……大丈夫。もう、痛い思いはさせない」

彼女の小さな震えを感じ取るたびに問いかけ、何度も頷きを確かめながら、少しずつ距離を詰めていく。
やがて桜の表情から強張りが薄れ、そっと寄り添うように身を委ねてきた。

「……いい子だ」
思わず零れた声は、自分でも驚くほど柔らかくて、甘かった。