ツバキくんは、乙女で最強〜この恋は甘くて危険〜

「......は?」

「むしろ、ちょっと嬉しいかも。こういうの作れる男子って、すごく素敵だと思う。」

「......お前、何言ってんの…......」

戸惑いと安堵が入り混じったような気持ちで、椿は目を逸らす。

自分の手元を見て、再びホイップの絞り袋を握った。

「......見たからには、最後まで見ろよ。これが......俺の本気の一皿だ。」

「......うん。見たい。椿くんの“本気”、ちゃんと見たい。」

彼女の言葉は、甘くて、けれどどこか心に刺さる。

“本気”を笑わずに受け止めてくれる誰かが、この世界にいたなんて。



椿悠馬の“静かな日常”は、こうして終わりを告げた。