翌朝。
 学校から電話がかかってきた。
 「妹さん、今日は登校していませんが……」

 嫌な予感がして、慌てて咲の部屋に駆け込んだ。
 ベッドは空っぽ。机の引き出しが開きっぱなしで、薬のシートも消えている。

 「咲……!」

 胸がざわつき、手が震えた。最悪の可能性が頭をよぎった。