お昼休み、休憩室でお弁当を食べつつ、午前中の羞恥が蘇ってくる。
「うわあ〜」
「どうしたの? 嫌いなものでも入ってた?」
突然頭を抱えた私を、千里さんが怪訝な顔をしながらこちらを見る。
「違いますよぅ」
「じゃあなに?」
「辱められました。もう、お嫁に行けない」
「はあ? 誰に辱められたの?」
「佐々木先生と看護師長です」
「ごめん、ちょっと意味がわからないけど、それは災難だったね」
千里さんはケラケラ笑いながら、お弁当の焼売を頬張る。私もパクリと一口で口に入れる。焼売が意外と大きくて口の中がパンパンになった。もごもご一生懸命食べていると、千里さんが「あっ!」と声を上げてニヤニヤした。
「辱められたのが佐々木先生なら、佐々木先生にお嫁にもらってもらえばいいじゃん」
「ゲホッ」
「ナイスアイデア、私」
「そ、そういうことじゃ、ゲホゲホ、な、ないんですよぅ、ゲホゲホ」
お茶を差し出され、ゲホゲホむせながら焼売を流し込んだ。
もう、本当に何てことを言い出すんだ。佐々木先生のお嫁さんになれたらそりゃ願ったり叶ったりだけど、何だか最近はまたすれ違ってて、「好き」も言えてない。ナオくんの病室で先生を抱きしめてしまったあの日から、いつにも増してドキドキが止まらないというか、どうやって先生に「好き」って言ってたか、忘れてしまったかのよう。
「うーん」
「でも心和ちゃんは偉いね。佐々木先生が好きって宣言したくせに、ちゃんとわきまえてるっていうか。あんまりそういう態度出さないよね」
「え、仕事中のことですか? そりゃ、先生からけじめはつけることって釘を刺されているので、守りますよ。嫌われたくないですもん」
「おー、真面目だ」
「それに私は佐々木先生の医療従事者としての立ち振る舞いも尊敬しているので、私もそんな風になりたいなーって仕事頑張ってます」
「そういうところが心和ちゃんの魅力だよね。私たち、密かに応援してるのよ」
千里さんがバンバンと痛いくらいに背中を叩いてくる。私たちとは誰だろうかと首を傾げると、千里さんはキョロキョロと休憩室を見回してから声を潜めた。
「うわあ〜」
「どうしたの? 嫌いなものでも入ってた?」
突然頭を抱えた私を、千里さんが怪訝な顔をしながらこちらを見る。
「違いますよぅ」
「じゃあなに?」
「辱められました。もう、お嫁に行けない」
「はあ? 誰に辱められたの?」
「佐々木先生と看護師長です」
「ごめん、ちょっと意味がわからないけど、それは災難だったね」
千里さんはケラケラ笑いながら、お弁当の焼売を頬張る。私もパクリと一口で口に入れる。焼売が意外と大きくて口の中がパンパンになった。もごもご一生懸命食べていると、千里さんが「あっ!」と声を上げてニヤニヤした。
「辱められたのが佐々木先生なら、佐々木先生にお嫁にもらってもらえばいいじゃん」
「ゲホッ」
「ナイスアイデア、私」
「そ、そういうことじゃ、ゲホゲホ、な、ないんですよぅ、ゲホゲホ」
お茶を差し出され、ゲホゲホむせながら焼売を流し込んだ。
もう、本当に何てことを言い出すんだ。佐々木先生のお嫁さんになれたらそりゃ願ったり叶ったりだけど、何だか最近はまたすれ違ってて、「好き」も言えてない。ナオくんの病室で先生を抱きしめてしまったあの日から、いつにも増してドキドキが止まらないというか、どうやって先生に「好き」って言ってたか、忘れてしまったかのよう。
「うーん」
「でも心和ちゃんは偉いね。佐々木先生が好きって宣言したくせに、ちゃんとわきまえてるっていうか。あんまりそういう態度出さないよね」
「え、仕事中のことですか? そりゃ、先生からけじめはつけることって釘を刺されているので、守りますよ。嫌われたくないですもん」
「おー、真面目だ」
「それに私は佐々木先生の医療従事者としての立ち振る舞いも尊敬しているので、私もそんな風になりたいなーって仕事頑張ってます」
「そういうところが心和ちゃんの魅力だよね。私たち、密かに応援してるのよ」
千里さんがバンバンと痛いくらいに背中を叩いてくる。私たちとは誰だろうかと首を傾げると、千里さんはキョロキョロと休憩室を見回してから声を潜めた。



