「で、誰がストイックでドSだって?」
「ひぃぃん、ごめんなさい!」
「まあ、いいけどね。間違ってはいない」
「ドS?」
「そっち? もー、心和は俺をなんだと思ってるわけ?」
「佐々木のSは先生のS」
「はい、10点」
「10点満点中ですか?」
「満点は100点です。はい、やり直し」
佐々木先生は楽しそうに笑いながらお弁当を広げる。きちんと手を合わせていただきますをしてから食べ始めた。
私も残りのお弁当を食べながら、やり直しだという「佐々木のS」について頭を悩ませる。ていうか、こんなことでもやり直させるところがドSだと思うんだけど……。
「やっぱりドS?」
「ん、なんて?」
「ちょっと待ってください、今考えてるから!」
Sから始まる言葉はたくさんあるのに、全然出てこない。S……S……、鮭美味しいな。違う、お弁当に入っている鮭は美味しいけども。
ちらりと佐々木先生の様子をうかがう。食べてる姿もかっこいいって、罪深すぎる。そういえば病院で一緒にお昼ご飯を食べるのは初めてかもしれない。千里さん、本当は逃げたんじゃなくて気を利かせてくれたのかな。
「先生も杏子さんのとこのお弁当ですね」
「そう、今日は焼鯖弁当」
「はっ、鯖のS……あっ、酢豚のS!」
「まだ考えてたの?」
「だって100点取りたいです」
「心和は今のままで十分100点だよ」
ニコッとまっすぐな笑顔を向けられて、ぐっと言葉に詰まった。ちょっと遅れて体の奥からじわじわと嬉しさが込み上げてくる。
「佐々木のSは、素敵! 素晴らしい! 最高! あと、好き!」
「はい、けじめ。減点」
「厳しっ! やっぱりドSじゃないですか!」
「あはは。佐々木のSはサービスのSです。はい、どうぞ」
そう言って、佐々木先生のポケットから出てきたのは可愛い包みのキャンディ。
「今日のデザートだよ」
手のひらにちょこんとのせられる。
くっと目尻を落とす佐々木先生が眩しすぎて、胸がきゅんとなってどうにかなりそうだった。
やっぱり佐々木のSは『好き』のSだと思う。
自重なんてできる気がしない。
「ひぃぃん、ごめんなさい!」
「まあ、いいけどね。間違ってはいない」
「ドS?」
「そっち? もー、心和は俺をなんだと思ってるわけ?」
「佐々木のSは先生のS」
「はい、10点」
「10点満点中ですか?」
「満点は100点です。はい、やり直し」
佐々木先生は楽しそうに笑いながらお弁当を広げる。きちんと手を合わせていただきますをしてから食べ始めた。
私も残りのお弁当を食べながら、やり直しだという「佐々木のS」について頭を悩ませる。ていうか、こんなことでもやり直させるところがドSだと思うんだけど……。
「やっぱりドS?」
「ん、なんて?」
「ちょっと待ってください、今考えてるから!」
Sから始まる言葉はたくさんあるのに、全然出てこない。S……S……、鮭美味しいな。違う、お弁当に入っている鮭は美味しいけども。
ちらりと佐々木先生の様子をうかがう。食べてる姿もかっこいいって、罪深すぎる。そういえば病院で一緒にお昼ご飯を食べるのは初めてかもしれない。千里さん、本当は逃げたんじゃなくて気を利かせてくれたのかな。
「先生も杏子さんのとこのお弁当ですね」
「そう、今日は焼鯖弁当」
「はっ、鯖のS……あっ、酢豚のS!」
「まだ考えてたの?」
「だって100点取りたいです」
「心和は今のままで十分100点だよ」
ニコッとまっすぐな笑顔を向けられて、ぐっと言葉に詰まった。ちょっと遅れて体の奥からじわじわと嬉しさが込み上げてくる。
「佐々木のSは、素敵! 素晴らしい! 最高! あと、好き!」
「はい、けじめ。減点」
「厳しっ! やっぱりドSじゃないですか!」
「あはは。佐々木のSはサービスのSです。はい、どうぞ」
そう言って、佐々木先生のポケットから出てきたのは可愛い包みのキャンディ。
「今日のデザートだよ」
手のひらにちょこんとのせられる。
くっと目尻を落とす佐々木先生が眩しすぎて、胸がきゅんとなってどうにかなりそうだった。
やっぱり佐々木のSは『好き』のSだと思う。
自重なんてできる気がしない。



