佐々木先生、何を考えているんですか。
……と、ここ数日私の頭の中は暴風が吹き荒れていた。
対症療法としてキスをされたあの日の私は、もう何も手につかなかった。なんならアドレナリンが出まくって夜も眠れなかった。
翌日の佐々木先生は、何事もないかのようにケロッとしていつも通り仕事をしていた。私も頭を切り替えて真剣に業務に取り組みたいのに、気を抜くとそのことばかり考えてしまう。
そんなことではダメだと休憩もそこそこに働き、働くことで煩悩を隅の方に追いやっていた。そのせいで佐々木先生との触れ合いもなくなり、さらに勤務時間も合わずバラバラで、まったくもって先生に「好き」と言っていない。毎日言うと宣言していたのに。
もどかしくモヤモヤする日々を過ごし、あっという間にニャンココラボカフェデートの日がやってきた。今日ばかりは頭の中を佐々木先生でいっぱいにしても叱られないだろう。
……本当にデートだよね?
姿見で自分の姿を何度も確認する。
どこか変じゃないだろうか。
少しは可愛いって思ってもらえるだろうか。
またあの時みたいに手を繋いだり、『可愛いね』とか言われたりして? デートなんだから名前で呼ぼうとか? キャー! やばい、妄想捗る。脳内の佐々木先生がイケメンすぎて鼻血出そう。落ち着け私ぃ!
「おはよう、川島さん」
颯爽と現れた佐々木先生は本日も見目麗しく、そして当然名字呼びで……。ま、まあそうだよね。名前呼びとか期待して、調子に乗ってすみませんでした。
しかし、かっこいい。それでいて優しい雰囲気がだだ漏れの佐々木先生は、柔らかな日差しを背にして神々しさが滲み出ている。太陽がまるで後光のようだ。さすが釈迦佐々木。(命名、杏子さん)
「先生、好きです」
「ははっ、久しぶりに聞いたかも」
「ずっと言いたかったので」
「そっか。今日もありがとう」
ふっと目尻を落とす佐々木先生。
かっこよすぎてドッキンと胸が高鳴る。
今日一日、私の心臓が持つか不安だ。
……と、ここ数日私の頭の中は暴風が吹き荒れていた。
対症療法としてキスをされたあの日の私は、もう何も手につかなかった。なんならアドレナリンが出まくって夜も眠れなかった。
翌日の佐々木先生は、何事もないかのようにケロッとしていつも通り仕事をしていた。私も頭を切り替えて真剣に業務に取り組みたいのに、気を抜くとそのことばかり考えてしまう。
そんなことではダメだと休憩もそこそこに働き、働くことで煩悩を隅の方に追いやっていた。そのせいで佐々木先生との触れ合いもなくなり、さらに勤務時間も合わずバラバラで、まったくもって先生に「好き」と言っていない。毎日言うと宣言していたのに。
もどかしくモヤモヤする日々を過ごし、あっという間にニャンココラボカフェデートの日がやってきた。今日ばかりは頭の中を佐々木先生でいっぱいにしても叱られないだろう。
……本当にデートだよね?
姿見で自分の姿を何度も確認する。
どこか変じゃないだろうか。
少しは可愛いって思ってもらえるだろうか。
またあの時みたいに手を繋いだり、『可愛いね』とか言われたりして? デートなんだから名前で呼ぼうとか? キャー! やばい、妄想捗る。脳内の佐々木先生がイケメンすぎて鼻血出そう。落ち着け私ぃ!
「おはよう、川島さん」
颯爽と現れた佐々木先生は本日も見目麗しく、そして当然名字呼びで……。ま、まあそうだよね。名前呼びとか期待して、調子に乗ってすみませんでした。
しかし、かっこいい。それでいて優しい雰囲気がだだ漏れの佐々木先生は、柔らかな日差しを背にして神々しさが滲み出ている。太陽がまるで後光のようだ。さすが釈迦佐々木。(命名、杏子さん)
「先生、好きです」
「ははっ、久しぶりに聞いたかも」
「ずっと言いたかったので」
「そっか。今日もありがとう」
ふっと目尻を落とす佐々木先生。
かっこよすぎてドッキンと胸が高鳴る。
今日一日、私の心臓が持つか不安だ。



