「何してるの?」
「あ、千里さん。ナオくんがニャンコ好きだから、ステッカー手作りしようかなあって思って」
ニャンコのイラストを書いて色鉛筆で塗ろうという計画だったんだけど。
「心和ちゃん、まさかの画伯?!」
「画伯? 上手に描けてます?」
「違う。下手くそすぎる」
「ガーン! そんなストレートに!」
「これはヤバイ。杏子さんと桜子さんに見せたいレベル」
「ひーん、頑張ったのに」
千里さんは私の描いたイラストを見てお腹を抱えて笑う。確かに上手じゃない自覚はあるけれど、そこまで笑わなくてもいいのに。
「ニャンコ好きなら、コラボカフェ行った?」
「コラボカフェ?」
「今、ニャンコとカフェがコラボしてて、限定メニューとか限定グッズが売ってるよ。確か来場者特典でニャンコのぬりえダウンロードできるんじゃなかったかなー? あ、ほら、クリスマス忘年会で言ってたじゃん。ニャンコ展やってるって。あれよ」
「ええっ、ニャンコ展ってカフェともコラボしてたんですか? ていうか千里さん詳しい。ニャンコ好きでしたっけ?」
「いや? でも今子どもたちの間でニャンコ流行ってるじゃん。一応知っておこうと思って」
「あれは中毒性ありますよ」
「ふーん」
素敵情報を持っているくせに、千里さんは興味無さげだ。でもさすが先輩だ。興味がなくてもちゃんと子どもたちの情報をキャッチしている。私も見習わなくちゃ。
「千里さん、よかったら……」
よかったら一緒にコラボカフェに行きませんかと誘おうとしたところで、ふと思い留まる。もしかしてこれって佐々木先生を誘うチャンスなのではないだろうか?
「なに、心和ちゃん」
「あ、えーっと、何でもないです。情報ありがとうございます」
ドキドキと胸が高鳴る。
もし佐々木先生を誘ったら、一緒に行ってくれるだろうか。
「……緊張する」
「何が?」
「な、ななな何でもないです!」
「あ、そう?」
千里さんから逃げるように、処置カートを押してスタッフステーションを出た。
まだ佐々木先生を誘ってもいないのに、ドキドキが止まらない。
もし佐々木先生を誘えたら、デートってことになっちゃう?
ひゃー、どうしよう!
妄想が止まらないっ!
「あ、千里さん。ナオくんがニャンコ好きだから、ステッカー手作りしようかなあって思って」
ニャンコのイラストを書いて色鉛筆で塗ろうという計画だったんだけど。
「心和ちゃん、まさかの画伯?!」
「画伯? 上手に描けてます?」
「違う。下手くそすぎる」
「ガーン! そんなストレートに!」
「これはヤバイ。杏子さんと桜子さんに見せたいレベル」
「ひーん、頑張ったのに」
千里さんは私の描いたイラストを見てお腹を抱えて笑う。確かに上手じゃない自覚はあるけれど、そこまで笑わなくてもいいのに。
「ニャンコ好きなら、コラボカフェ行った?」
「コラボカフェ?」
「今、ニャンコとカフェがコラボしてて、限定メニューとか限定グッズが売ってるよ。確か来場者特典でニャンコのぬりえダウンロードできるんじゃなかったかなー? あ、ほら、クリスマス忘年会で言ってたじゃん。ニャンコ展やってるって。あれよ」
「ええっ、ニャンコ展ってカフェともコラボしてたんですか? ていうか千里さん詳しい。ニャンコ好きでしたっけ?」
「いや? でも今子どもたちの間でニャンコ流行ってるじゃん。一応知っておこうと思って」
「あれは中毒性ありますよ」
「ふーん」
素敵情報を持っているくせに、千里さんは興味無さげだ。でもさすが先輩だ。興味がなくてもちゃんと子どもたちの情報をキャッチしている。私も見習わなくちゃ。
「千里さん、よかったら……」
よかったら一緒にコラボカフェに行きませんかと誘おうとしたところで、ふと思い留まる。もしかしてこれって佐々木先生を誘うチャンスなのではないだろうか?
「なに、心和ちゃん」
「あ、えーっと、何でもないです。情報ありがとうございます」
ドキドキと胸が高鳴る。
もし佐々木先生を誘ったら、一緒に行ってくれるだろうか。
「……緊張する」
「何が?」
「な、ななな何でもないです!」
「あ、そう?」
千里さんから逃げるように、処置カートを押してスタッフステーションを出た。
まだ佐々木先生を誘ってもいないのに、ドキドキが止まらない。
もし佐々木先生を誘えたら、デートってことになっちゃう?
ひゃー、どうしよう!
妄想が止まらないっ!



