杏子さんがまたお肉を焼き始める。勝手に注文されていたビールとウーロン茶が運ばれ、全員グラスを手にした。
「じゃあまあよくわかんないけど、今日も一日お疲れさまでした。明日も頑張りましょう。かんぱーい!」
カチンとグラスの小気味いい音。
お肉の焼けるジュ~っという音。
みんなの笑顔。
ここにいられることが幸せだなと、胸いっぱいに感じた。
「お二人の馴れ初めを聞きたいです」
桜子さんが興味津々とばかりにコテッと首を傾げる。
「馴れ初めって……」
「はーい、私も聞きたいでーす。だって私たち、お一人様ですもんねー、桜子さん」
「私も聞きたいです。だって佐々木先生って、誰かの応援しかしなさそうなタイプだから」
「俺も興味ある」
「ちょっと皆さん、落ち着いてください」
困って俊介さんを見ると、楽しそうにニコニコしていた。まるで当事者じゃないかのように……。いや、当事者だからね? もしもーし?
「心和って、カワウソみたいで可愛いんだよね」
「あっ、わかる。杏子も小動物みたいで可愛い」
「ちょっと先生方、分かり合ってるとこ申し訳ないんですけど、私たちまったくわかりませんよ?」
「うーん、馴れ初めというか、心和がいつもまっすぐに気持ちを伝えてくれるから、それが嬉しかったというか……。でもそれだけじゃなくて……。まあ要するに、好きに理由はいらなくて、ここに存在しているっていう事実がもう幸せだと感じているわけです」
「なんか……尊い……」
「拝んでいいですか?」
とりあえず全員俊介さんに向かって合掌。「ありがとうございます」と俊介さんも合掌。なんだこれ……と思いつつも、俊介さんのありがたいお言葉に本当に拝み倒したくなる気持ち。私も、ここに俊介さんが存在しているっていうことが幸せに感じるし、そこに言葉も理由もいらないのだ。
「いいお話が聞けたので、お肉を進呈します」
杏子さんが、いい具合に焼けたお肉を俊介さんのお皿に取り分ける。
「思った以上に尊くて、私、灰になりそう」
「桜子さん、私たちは飲んでハイになりましょう。やけ酒だー!」
桜子さんと千里さんがビールで乾杯する。
杏子さんがお肉を焼いてはみんなのお皿に取り分けてくれる。
俊介さんが隣にいてくれることが幸せ。でもそれだけじゃなくて、桜子さんも千里さんも杏子さんも清島先生も、みんなが集まって笑い合えることがとても贅沢で幸せなことなのだと、美味しいお肉を食べながらひしひしと感じたのだった。
「じゃあまあよくわかんないけど、今日も一日お疲れさまでした。明日も頑張りましょう。かんぱーい!」
カチンとグラスの小気味いい音。
お肉の焼けるジュ~っという音。
みんなの笑顔。
ここにいられることが幸せだなと、胸いっぱいに感じた。
「お二人の馴れ初めを聞きたいです」
桜子さんが興味津々とばかりにコテッと首を傾げる。
「馴れ初めって……」
「はーい、私も聞きたいでーす。だって私たち、お一人様ですもんねー、桜子さん」
「私も聞きたいです。だって佐々木先生って、誰かの応援しかしなさそうなタイプだから」
「俺も興味ある」
「ちょっと皆さん、落ち着いてください」
困って俊介さんを見ると、楽しそうにニコニコしていた。まるで当事者じゃないかのように……。いや、当事者だからね? もしもーし?
「心和って、カワウソみたいで可愛いんだよね」
「あっ、わかる。杏子も小動物みたいで可愛い」
「ちょっと先生方、分かり合ってるとこ申し訳ないんですけど、私たちまったくわかりませんよ?」
「うーん、馴れ初めというか、心和がいつもまっすぐに気持ちを伝えてくれるから、それが嬉しかったというか……。でもそれだけじゃなくて……。まあ要するに、好きに理由はいらなくて、ここに存在しているっていう事実がもう幸せだと感じているわけです」
「なんか……尊い……」
「拝んでいいですか?」
とりあえず全員俊介さんに向かって合掌。「ありがとうございます」と俊介さんも合掌。なんだこれ……と思いつつも、俊介さんのありがたいお言葉に本当に拝み倒したくなる気持ち。私も、ここに俊介さんが存在しているっていうことが幸せに感じるし、そこに言葉も理由もいらないのだ。
「いいお話が聞けたので、お肉を進呈します」
杏子さんが、いい具合に焼けたお肉を俊介さんのお皿に取り分ける。
「思った以上に尊くて、私、灰になりそう」
「桜子さん、私たちは飲んでハイになりましょう。やけ酒だー!」
桜子さんと千里さんがビールで乾杯する。
杏子さんがお肉を焼いてはみんなのお皿に取り分けてくれる。
俊介さんが隣にいてくれることが幸せ。でもそれだけじゃなくて、桜子さんも千里さんも杏子さんも清島先生も、みんなが集まって笑い合えることがとても贅沢で幸せなことなのだと、美味しいお肉を食べながらひしひしと感じたのだった。



