「プリン食べる?」
「もうちょっとしてからにする。」

「冷蔵庫入れとくね。」
「ジュースも入れたら?」
「そうだね。」

片手でやるのは大変だと思うのに、しーくんはずっと手を繋いでいる。

「なんで外では繋いでくれないの?」
「外じゃできないよ。」

「手を繋ぐのは平気じゃない?」

抱きつかれるのは恥ずかしいけど。

「手を繋いだら、こうしたくなるからだめです。」

冷蔵庫を閉めた途端に抱きついてきた。でも、嬉しいと思っちゃってる自分がいる。

(私って単純だなぁ。)