キミが好き

いつからだろう?
南都(なつ)は性欲が強いと思ったのは。

「椿季(つばき)、いい?」

南都からの夜の誘いに、

「ごめん、ちょっと身体がつらくて…」

椿季が断ると、南都は大袈裟な程、大きなため息をついた。

それが嫌で、

「いいよ」

応じようとしても、

「嫌ならいいよ、嫌なら」

ヘソを曲げてしまう。

いつからか、好きな人とするソレは、椿季の中で苦痛になっていった…。

椿季は末娘の花香(かこ)を産んでから、パッタリと性欲がなくなった。

反対に南都は、未だに性欲が強い。