南都(なつ)の実家に住んで半年。

南都はS県に転勤になり、それに椿季(つばき)はついて行った。

そこで、椿季の妊娠が発覚した。

嬉しかったが、戸惑いも不安もあった。

また、花名(かな)みたいなことがあったら…と苦しくなったのも事実。

椿季の母親にも、南都の母親にも妊娠を告げると、相変わらず塩対応な椿季の母親。

『妊娠はいいけど、薬は飲んでないよね?』

「大丈夫」

本当は大丈夫じゃないけど、そうでも言わないとまた産むなと言われてしまう。

それだけは嫌だった…!

反対に、南都の母親は椿季の体調を気にかけてくれた。

結婚式は、準備期間わずか1ヶ月!
土日の朝から夕方まで打ち合わせな上、宿題もある。

結婚式は無事に終わった。