「桜綺だけで手一杯。
他所をあたって」

仕事を解雇され、行く場所のない椿季に、冷たい口調で母親は言う。

そんな時、

「椿季、どうした?」

椿季に南都が優しく問いかけた。

「南都くん、どーしよう…」

椿季は南都に全てを話した。

南都はその時、実家にいたが、椿季も一緒に住めないか、家族に相談してみると答えてくれた。

その結果、

「一緒に住んでいいよって言ってくれた!」

嬉しそうに、南都が言った。

こうして、椿季は結婚もしていないうちから、南都の家に住むことになった-。