高校生男子双子の二人暮らし。
二人暮らしは中学卒業の1週間後から。
小4のときに親から離れ、しばらく祖父母の家に住んでいたが、
志綺が親戚を含み、僕を除く他人ギライなため、
僕とふたり暮らしすることにした。
志綺の他人嫌いには理由がある。
過去のせいだ。
僕ら兄弟は、母さんから虐待を受けていた。
母さんは僕を優先して傷つけたがった。
志綺は僕が傷つけられないように、母さんと僕の間に入って暴力を受けた。
毎回そうだった。
志綺は僕から目を離さなかった。
母さんが僕に近づくと、
志綺も僕のそばへやってきて、いつでも守れるような状態をつくった。
父さんは、母さんが僕を殴ったり蹴ったり暴言を吐くのを、
部屋の隅の方でただ突っ立って見ているだけだった。
誰かにこの状況を知らせるわけでもなく、
母さんを止めるわけでもない。
逃げるわけでも、
母さんと一緒に暴力を振るったり暴言を吐いたりするわけでもない。
ただ何もせずに、無表情で見ているだけ。
まるで一つの家具のように。
「気持ち悪い目しやがって」
これが母さんの口癖。
僕ら兄弟は、揃って病気を持っていた。
「瞳遷病」。
感情によって目の色が変わる病気だ。
病気にかかった人の前例がないので、
念の為定期的に病院へ行って、目に異常がないか確認しなければいけない。
もちろん、診察には毎回お金がかかる。
だから母さんは僕らを嫌って、
傷つけた。
二人暮らしは中学卒業の1週間後から。
小4のときに親から離れ、しばらく祖父母の家に住んでいたが、
志綺が親戚を含み、僕を除く他人ギライなため、
僕とふたり暮らしすることにした。
志綺の他人嫌いには理由がある。
過去のせいだ。
僕ら兄弟は、母さんから虐待を受けていた。
母さんは僕を優先して傷つけたがった。
志綺は僕が傷つけられないように、母さんと僕の間に入って暴力を受けた。
毎回そうだった。
志綺は僕から目を離さなかった。
母さんが僕に近づくと、
志綺も僕のそばへやってきて、いつでも守れるような状態をつくった。
父さんは、母さんが僕を殴ったり蹴ったり暴言を吐くのを、
部屋の隅の方でただ突っ立って見ているだけだった。
誰かにこの状況を知らせるわけでもなく、
母さんを止めるわけでもない。
逃げるわけでも、
母さんと一緒に暴力を振るったり暴言を吐いたりするわけでもない。
ただ何もせずに、無表情で見ているだけ。
まるで一つの家具のように。
「気持ち悪い目しやがって」
これが母さんの口癖。
僕ら兄弟は、揃って病気を持っていた。
「瞳遷病」。
感情によって目の色が変わる病気だ。
病気にかかった人の前例がないので、
念の為定期的に病院へ行って、目に異常がないか確認しなければいけない。
もちろん、診察には毎回お金がかかる。
だから母さんは僕らを嫌って、
傷つけた。
