黒百合の女帝

 「え、それはもちろん表面上のお付き合いですよね……?」

 「勿論。それに、私が人前に現れる事はまずないでしょうし。」

狼狽える彼に、躊躇なく簡潔に答える。

すると彼は安堵の溜息を吐き、微笑を浮かべた。

彼女持ちなのだろうか。知ったこっちゃないが。


 そこからも、三人に設定を説明していく。

まず、麓冬の創設者兼初代総長はカヤ。

女帝は麓冬が出来てから加入。

ヤナギ、ハラはカヤの学生時代の友人。

嶺春には個人的因縁は特になし。

麓冬の全体目標は全国トップの暴走族。

それを叶える為、嶺春を標的にする……。

 「まあ単純でいいんじゃない。僕はカヤの従兄弟って設定がいいな〜」

 「なら俺はカヤさんの高校生時代の後輩!」

ヤナギに続くハラの要望に、思わず吹き出す。

最終学歴が中卒の癖に、何を言ってるんだか。

突然笑い出した私に驚く二人。

ハラはジョークのつもりだったのか、共に笑っている。

 「まあ、良いんじゃない?じゃあそれで決定ね。」