黒百合の女帝

 「大丈夫ですよ。先程も言いましたが、遠慮は無用です」

 「なら……あの、これからも個人的に、ユウヒさんとお会いしても宜しいでしょうか?」

……会う?俺とユリさんが、個人的に?

えっと、俺は男でユリさんは女の人で……

いや、この妄想は失礼にあたる、絶対ダメだ。

別に色恋とかじゃない。友情だ友情。

やましい心は沈め、一人の紳士として接する。

 「えっと、はい。多分大丈夫です。えーっと、まずミヤビに倉庫の出入りの許可を訊いてきますね」

 「え、倉庫の出入りも良いんですか?」

 「すみません、そんなつもりなかったですよね!?」

 「いえっ、とても嬉しいので、頭を上げて下さい……。」

という会話をしていれば、隣から吹き出す音が。

視線を移せば、そこにはケラケラ笑うトシアキ。

と、一緒ににこにことお菓子を食べるヤユが。