黒百合の女帝

 「あー、ごめん。何も言ってなくて。実は、友達から相談受けてたんだよね。」

……相談に四日も?

首を傾げる動きで、詳細を尋ねる。

すると黒崎は茶を飲み、事の始まりを説明した。

それら要約すると、以下の様になる。

まず、黒崎に相談した友人の悩みが晴れる。

そいつが他の友人にも先日の事を告げる。

仲間内で黒崎に相談する人が相次ぐ。

今日は五人目の予定だったがキャンセル。

因みに、五人目が最後の来訪者だった様だ。


 つまり、俺はたった一日我慢すれば良かった。

という結論に至り、全てが無意味に思えてくる。

校舎の地図を確認し、通りすがりの奴に黒崎のクラスを訊き。

噂話を立てられながら彼女と約束を取り付ける。

で、奔放した結果が明日なら会えた。

虚無感に耐えながら、人参を齧る。

 「棚橋君に言おうかと思ったんだけど……棚橋君は、最初っから私と会いたくないかなって。」

 「……は?」