黒百合の女帝

 そろそろおかしい。

そう感じ始めたのは、一人飯四日目。

11月に行事はないし、生徒会は無関係だろう。

となると他の用事か?

部活動ではない。彼女は無所属。

頼まれ事だとしても、四日は掛かり過ぎだ。

一番の可能性は……俺への拒絶。

本来、彼女は教師からの頼みで来ていた筈。

では依頼を遂行する必要がなくなった?

それとも、彼女が無反応な俺に痺れを切らした?

最後が一番信じたくない可能性。

そして、一番現実味が高い可能性。


 多分、俺は彼女に嫌われる事を恐れている。

経験のない畏怖だが、作品内ではよく見かける。

最後に来た日も、あんなに明るかったのに。

突然絶たれた彼女との接触。

それに動揺している事を自覚し、今後の動きを定める。

問題は彼女と会えない、話せない事。

課題はどうやったら再会できるか。

検証すべきは彼女が会いに来ない理由。

実験方法は……

彼女を、直接屋上に誘う事。