黒百合の女帝

 従来、その為に彼を副総長にさせたのだ。

顔が良く、余裕があり、実力もある大人。

それだけで中高生からは尊敬の対象になる。

まあ、カケルはなぜかカヤに寄って来たが……。

 「そうだ、ユリ。これから話さなきゃならないことがあるんだけど」

 「えっ?でも今からみんなでカラオケに……。」

ヤナギの提案に、顔を顰めてみせる。

しかし、クラスメイトはなぜか乗り気だった。

 「いいよいいよ、行ってきな!」

 「今度また一緒に行けばいいしね」

そう言い、私を潔く送り出す彼女たち。

その言葉に甘え、ヤナギに頷いてみせる。

 「じゃあ、カラオケはまた今度行こうね。」

 「うん!どうかお幸せに!」

 「そういうのじゃないって……。じゃあ、また明日。」

彼女たちに手を振り、ヤナギの跡を追う。