黒百合の女帝

 そこには男の胸倉を掴むミヤビ。

加えてもう一人を殴り付けるカヤが居た。

その後、数分もせず血の王たちは気絶した。

それを見届けてから、男の前でしゃがみ込む。

気付けば気絶しており、叫び声は止んでいた。

男のポケットを漁ると、中から私のスマホが。

指紋認証で開くと、トーク画面が表示される。

私からの熊のスタンプで会話は終わっていた。

スマホの画面を閉じ、二人の元へ歩み寄る。

 「二人とも遅いね。」

 「遅れてすみません。道が複雑で」

弁解をしつつ、溜息を吐くカヤ。

側ではミヤビが倒れた男を見下ろしていた。

 「ミヤビも本当に来たんだ。一因の癖に。」

 「反嶺派の処理も仕事の一部だからね。」

 「一部の反嶺派に協力してるのに?」

 「それ以外の反嶺派は摘発してるんだよ。不自然のないように。」

などと話しながら、スマホを操作するミヤビ。

そんな彼に、今の男たちの詳細を伝える。

これで後は嶺春が処理してくれるだろう。

と考えていれば、ミヤビが出口を指差した。