黒百合の女帝

 倉庫に向かう途中、ずっとドキドキしていた。

このあと、俺はサクラに告白する。

そう考えると、ヘルメットの中に熱が篭った。

もう2月なのに、吐く息はなぜか熱かった。

倉庫に着くと、既に集まってる奴が多かった。

全員に小さいチョコを配り、幹部室に向かう。

階段を上がるごとに、鼓動が煩くなっていった。

幹部室に入ると、そこにサクラは居なかった。

安堵しつつも、総長と副総長にチョコを渡す。

その時、返って来たチョコは全てで四つだった。

当然、そのうちの半分は俺のものではない。

 「わかってると思うが、そっちはヤユの分だからな」

 「わかってますって。そうだ、春架の奴らにもチョコあるんですけど……」

 「わかった。大人数だと迷惑だし、俺が持ってってやる」

カッコよく言う総長に、チョコを渡した。