黒百合の女帝

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 「楽しかったあ!もう一回乗ろ!」

 「もう並びたくないんだけど。」

ジェットコースターから降りるなり、ヤユが私の手を引いた。

どうやら、彼は絶叫マシンが気に入ったらしい。

つまらなく思うが、調子が戻ったなら良いか。

気を取り直し、メリーゴーラウンドを指す。

水面に浮かぶそれは、明るく照らされていた。

 「あれに乗ろう。」

 「えっ、あれかわいい!乗る乗る!」

心移りの激しい奴だな。

回転木馬に駆け寄る彼を眺め、跡を追う。

追いついた時には、彼は既に並んでいた。

水母とリングの耳飾りを付け直し、腕を組む。

 「これジェットコースターより待つんじゃない?」

 「そうかな?」

少々後悔しつつ、メリーゴーラウンドを眺める。

白馬だけでなく、様々な動物が居るようだ。

ヤユと何に乗りたいか話しつつ、順番を待った。