黒百合の女帝

 昼休憩まで、残り二分弱。

掛け時計を気にしながら、消しゴムを握る。

あれから二日が経過し、今日は月曜日。

ヤナギの連絡を待つ間、私にはやるべき事が。

消しカスを払い、最後の問の解を記入。

そこで丁度チャイムが鳴り、授業終了を知らせた。

挨拶を済ませれば、途端に周囲が騒々しくなる。

そして予想通り同級生が私を囲み、昼食に誘ってきた。

そこで事前に用意していた言い訳を一つ。

 「ごめん。先生から棚橋(タナハシ)君の指導頼まれてて。今日は付き合えないや。今度で良い?」

そう断りを入れれば、彼女らは残念そうに去って行く。

その中で一番近かった者に声を掛けてみた。

 「あ、申し訳ないんだけど、棚橋君がどこに居るか分かる?」

 「棚橋くんの場所?屋上にいつも居るってなら聞いた事はあるよ」

 「ありがとう。じゃあ屋上を訪ねてみるよ。」