黒百合の女帝

 あの日、ハラから聞いた梅井叶鳴の噂。

それは、梅井叶鳴は内通者だったというものだ。

カナルは、外部に機密事項を漏らしていた。

それが総長に伝わり、追放されたらしいが。

ハラの話は、ここで終わらなかった。

 『実は、嫉妬から濡れ衣を着せられたんじゃないかって話があるんだよね』

ハラは、確実に私を見ながらそう言った。

 『梅井叶鳴は当時中学三年生。前代未聞の中学生総長が誕生するかも、って結構騒がれてたらしいよ〜』

 『でも、それをよく思わなかった他の次期総長候補が濡れ衣を着せたんだって〜。おもろくね?』

と、いうのがハラから聞いた話だ。

最後の言葉に、カヤはだいぶ焦っていた。

別に、私は彼の感想に苛つきを覚えなかったが。