黒百合の女帝

 弱々しい声で、自分でも情けなくなった。

今、カケルくんたちは失望しているだろうか。

ずっと俯いていれば、溜息が聞こえてきた。

どうやら、それはトシアキくんのものらしい。

 「も〜。ヤユくん黙っちゃった。はい、春架のみなさーん!抗争の前に聞きたいこととかある〜?」

その質問に返答したのは、かおるくんだった。

 「ない。ヤユが裏切ったってだけのことだろ」

 「極端だね〜。まあいいや、じゃ、みんな〜!春架をぶっ倒そ〜!」

そう言い、トシアキくんが拳を突き上げた。

すると、カケルくんたちも後に続いた。

僕の周りで、どんどん喧嘩が始まっていく。

なのに、僕は夜風を感じてぼーっとするだけ。

でも、相手は待ってくれるわけなくて。