あれから丁度一週間後の第二土曜日。

今日は例の返事をする為、カフェに来ていた。

人目に付きにくい席を選び、腰を掛ける。

予定よりまだ早いが、彼はもうじき来る時間。

と考えていれば、遠くの方からドアベルが響く。

そちらに目線を移せば、予想通りの人物が。

彼は一直線にこちらへ向かい、隣に腰を下ろす。

 「ユリ、随分とオシャレしてきたね」

 「学校の人と遭遇しても大丈夫なように。」

 「相変わらず、昼間の体裁には慎重だねぇ」

 「まあ、ヤナギに舐められないようにってのもあるけどね。」

そう返す私の服装は、確かに気合が入っていた。

白のブラウスに、焦茶のロングスカート。

髪は緩く巻き、リボン付きのポニーテールに。

足元は白い靴下に茶色いパンプス。

化粧も施し、まさに完璧と呼べる状態。

 「……で、ヤナギへの返事は事前に話した通り。余計な口だけは挟まないでね。」

 「りょーかいりょーかい。俺は一人でコクコク頷いてりゃいーんでしょ」

 「宜しくね。」