黒百合の女帝

 「そうそう、デパコスも案外発色いいよ」

 「あれ、サン◯ーランだ。ハラくんお金持ってるね」

 「あー、それ貰ったやつだ。怖くて滅多に使わないけど」

なにやら、メイクの話で盛り上がっているらしい。

互いのポーチを見せ合い、使用感を語り合っている。

その和気藹々とした空気はまさに女子会。

しかしそろそろ本題に入りたいのも事実。

という事で、会話を中断させよう。

 「ハラ、こんなに気が合う人も珍しいんじゃない?」

 「ん?あ〜、まあ確かに〜」

ハラは一瞬考える仕草をしたのち、素直に頷く。

今の不自然な間が、ヤナギにどう伝わったのか。

それは定かでないが、変わらず話を進める。