黒百合の女帝

 そう、例の暴走族……嶺春だ。

私は今、彼らへの憎悪で満ちている。

あいつらは私を捨て、あの小娘を選んだ。

勿論、出て行くと言い出したのは私。

しかしそれは形式的にの話で、実質的には違う。

私は、出て行くよう仕向けられた。

それにより、私は出て行かざるを得なくなった。

これは十分、筋の通った恨みだと思う。


 そして、そんな恨みを抱えたまま泣く事は……

絶対にしない。売られた喧嘩は買う主義だ。

これまでは、ただの大人しくか弱い姫だった。

しかし、次は私が頂点に……総長になる番だ。

 「ハラ。丁度良い復讐思い付いた。」

 「なに〜?なるべく豪快なのがいいな」

 「勿論、スケールは大きめだよ。」

そう言うと、彼は顎に手を当てる動作を見せた。

かと思えば、意気揚々と答えを探し出す。

 「……あ!わかった!答えは暴走族をつくる!」

 「正解。じゃあ早速、準備を始めようか。」