黒百合の女帝

 宇土 聖矢はここに通っている。

この情報は、ハラから聞いていた。

ハラに彼の写真を見せた所、知り合いだったのだ。

 「話したことはないけど〜、いっつも同じチャラ箱にいるよ」

 「なんで知ってるの?」

 「俺もよくそこでナンパするんだもん」

そう言うハラに、男の詳細を聴き出した。

聖矢が来る時間帯は夜の11時〜12時。

いつも後方で女性に声を掛けている。

基本は一人で来ているが、複数人の時も。

相当な面食いで、芸能人級にしか声を掛けない。

以上の情報を元に、今日はやってきたのだ。


 化粧はいつもに増して大人っぽく。

ドレスは黒いスリット入りのマーメイドドレス。

ハイヒールも黒で揃え、ネックレスは金。

髪も緩く巻き、芸能人級に仕上げて来た。

聖矢は無事声を掛けて来た為、この計画は続行。

仄暗いBARの中、順調に捜査を進めていく。