黒百合の女帝

 彼女は起きてはいるが、痛みで歩けない模様。

ならば、早いうちに再起不能にさせなければ。

手足を無闇に動かし、命乞いをする女を睨む。

煩いので刃物を向れば、途端に大人しくなった。

息を整え、右手に持ったバットを振り被る。

狙うは膝蓋骨(しつがいこつ)。完全に割るのが好ましい。

が。片手だし、不全骨折でも良しとするか。

勢いに任せ、それを女の膝に振り下ろす。

すると女は小さな悲鳴を上げたが、声を抑える。

きっと、私の左手にある物を恐れたのだろう。

ついでにもう片方の膝も割り、女の側を離れた。

その後、同じ事を七回も繰り返した。

七人中四人が起きていた為、とても煩い作業だった。

抵抗が激しい奴は、ラクアが抑え込んだ程だ。

しかし、やらなければ彼らは立ち上がる。

その一心で、金属バットを振り続けた。