黒百合の女帝

 するとそれを聴いたハラが、早速騒ぎ出す。

 「いよいよ久しぶりの喧嘩だ〜!」

 「ハラくん、ちゃんと僕にも獲物を残してね」

 「大丈夫っしょ!相手は20人も居るんだし」

 「じゃあ、また合流しよう。ユリ、ラクア」

カヤが振り向き、片手を挙げる。

私もそれに答え、片手を軽く振った。


 「……じゃあ、私たちも行こっか。」

遠ざかる三人を見届け、ラクアの方を振り向く。

すると彼は一度頷き、足早に移動を始めた。

明らかに機嫌の悪い彼に、無言で付いて行く。

ラクアは彼らが相当嫌いなようだ。

まあ良い。元から彼に協調性は求めていない。

ただ、人間関係を理由に脱退だけは勘弁だが。