黒百合の女帝

 「まあ私としては、血で血を洗う権力争いも良いと思うんですけどね。地位は欲しいし。」

と素直に言えば、その場の全員が目を見開く。

どうやら、私のことを勘違いしているようだ。

私だって名誉は欲しい。当然だ。

 「私、完璧主義者なんです。嶺春を倒した後の目標は、麓冬を一番の暴走族にすること。」

 「うえ〜、スケールでかっ。まあ参加するけど」

そう言いながら、頬杖を付き菓子を食うハラ。

流石は悪友。私の思考を熟知している。

ヤナギとカヤも理解したのか、反応を示す。

 「別にいいけど……僕は嶺春を倒したら抜けるよ。カヤは?」

 「俺はその時決めます」

 「了解。ユリさんの意見は尊重するから、僕が居る間はぜひ相談してね」

 「ありがとうございます。」

彼らの会話を聴き、情報を整理する。

ヤナギはあくまで、嶺春が目的のようだ。

しかし、カヤは曖昧な返事をした。

可能性一、カヤは自己決定が可能。

可能性二、ヤナギがわざと残そうとしている。

それに相談というのは、私の情報を引き出す為か。

……まあ、彼らへの不信感は置いておくとして。