学園の冷血王子様はどうやら私の大ファンらしい

スポーツ大会の練習があるから俺らは体育館にいる。

体を動かすことは好きでもなく嫌いでもない。
ただ、めんどくさいだけ。

「あっつ〜。なぁまこともう7月だって!夏休みまでもうちょいだな!」

「それは良かったな、肩を組んで来るのはやめろ」

「ちぇ、釣れないなぁ〜」

「ファンにやれよ、お前のことが好きなやつなんて山ほどいるだろ」

「まことにいわれても褒められた気はしないなぁ〜」

そう言ってれいは女子の方に目を向けた。
誰かのことを探しているようだ。
たまたまとある女子と目があい手を振っているれいをみて少し軽蔑する。

「あの女子がお目当てなのか?」

と分かりきった質問をした。

「そんなわけないじゃん」

「じゃあなんで手なんて振ったんだ、」

「なんで、?......うーん、嫌われないため、?」

嫌われない?それはどういうことだ

「なぁ、それって 」

そう思い立った理由を聞くためにれいの方を向いた。
しかし、そいつは眼をキラキラと輝かせ優しい表情で何かを見ていた。

視線の先にはよく知る天ノ川がいた。
れいは彼女がいる方向へ歩いていってしまった。

あいつってそんなやつだっけ、?
俺を置いて自分から女子の方に行くなんてあっただろうか?

「ねぇ、また天ノ川さん、れいくんと話してる」

「なんか天ノ川さんって不思議だよね」

「性格は明るいけど見た目にあってないよね」

後ろから女子の会話が聞こえた。
それらの批評的な言葉にムカついて睨んだ。
女子はビクッと肩を震わせそそくさとその場から離れていった。

そうだ、こいつらはそんなやつだ。
そんな奴らに愛想良くする価値なんてないのに
なんで、れいも......天ノ川も....。

天ノ川の方を見ると、目線を下げて何か考え事をしているように思えた。
そんな彼女にれいはハイテンションで話しかけている。

天ノ川は全然聞いて無さそうだけどな。
あいつらってなんか、似てるよな..... 。

その姿を見ていたらなんとなくそういう考えが思いついた。