初めて、話せて、気になってる自分がいた。インスタも交換したいけど、勇気が出ない。女子が嫌いな僕からしたら、優花さんがいじってくるから、なおさら話しかけづらくなっている。
そんなことを、思いながら学校の授業を受けていた。会いたいな。他校という大きな壁が辛い。雨が降ってる。塾の時、雨降ってないといいな。
そう思っていたが、家を出るときは降ってなかったから傘を持ってこなかったら途中から降り出した。急いで塾に向かおうと親の車から飛び出し、走った。すると、前に見知った人が歩いてることに気づいた。
――千春さんだった。
せっかくのチャンスだと思って声をかけるのは今しかないと思った。
「千春さん」
「えっ海也くん!?どうしたの?」
「歩いてるとこみて」
「えっ傘は?」
そういうと、千春さんが傘に入れてくれた。顔が赤くなってるのがわかるぐらい照れてるのがわかる。
「ない」
「えっ!なんでよ〜」
「家出る時、降ってなかったもん」
「そういうことか〜よかったら、私のに入る?風邪引くと良くないでしょ」
「いいの!?ありがとう」
そんな、優しさにドキッとしてしまった。
「ねえ、なんでそんなに離れてるの!濡れちゃうよ」
「いや、申し訳なくて」
「風邪引くほうが申し訳ないからね!」
「ごめん、ありがと」
肩が触れ合うぐらい近づくのはドキドキする。最上級の天使かな。千春さん。。。
「大丈夫だよ」
「後、少しだから」
「僕が傘持つよ」
「えっ」
「だって、僕が入ると持ちづらいでしょ」
ちょっとぐらいは、カッコつけて、いいとこ見せたいと思ってしまった。
「ありがとう、ごめんね///」
「別に、いいよ。こっちも入れてもらってるし」
「お互い様だね笑」
「確かに笑」
「そういえば、誕生日いつ?」
「11月12日」
「え〜遅いんだ」
「じゃあ、早いの?」
「うん、7月20日」
「あっ早いね」
「うん」
「いいな〜」
「なんで?」
「だってさ、半年おきにプレゼントもらえるじゃん」
「あ〜そゆこと笑笑」
「ねえ、どこ中なの?聞いてなかったから」
「えっと、桜ヶ丘中だよ。海也くんは楓華と一緒だから青葉中だよね?」
「うん。確か、桜ヶ丘中って頭の良さでクラスが別れてるんだよね」
「あ〜A組かB組ってことか」
「どっちの組なの?」
「どっちだと思う〜笑。海也くんは何組?」
「僕は3組、千春さんA組?」
「じゃあ、楓華とは別なのか。よく、わかったね」
「頭よくない?」
「そんなことないよ」
「え〜まじか...」
「海也くん、頭いいでしょ」
「そんなことないよ、壊滅的な教科あるし」
「私も笑」
「得意教科なに?」
「英語と社会かな。理科、数学が苦手だから、まあ、文系教科は得意かな?あと、副教科も笑」
「え〜僕は理系教科が得意かな。逆に文系教科めっちゃ嫌い。副教科も」
「正反対だね笑」
「確かに笑笑」
「あのさ、よかったら、理系教科、教えてくれない?実力テスト不安で」
「えっめっちゃいいよ!僕にも教えて」
「いいよ!!一緒に頑張ろ!」
「うん」
教え合うことができる機会にもっと話せるかも。。。これじゃ、下心丸見えか。。。しかも、トップクラスとか、聞いてないよ。美人でモデル体型で頭よくて、最上級の天使級に優しくて、悪いとこ一つもないじゃん。まさに、神様がくれたすごい宝物か。。。そんな事を考えてると、塾についた。塾に入ると先に来ていた祐樹と優花さんがこっちを見ながらニヤニヤしていた。
「お熱いですね〜2人で通塾だなんて」
「バカ、ちげーよ」
「ほんとーにか?」
「えっと、さっき、近くでたまたま一緒になっただけなので...」
「えっと、千春さんだったっけ?俺、祐樹」
「あっ、千春です」
「ふ〜ん、一緒にね〜」
「別に傘、貸してもらっただけだし」
「えっ相合い傘!?」
「優花ちゃん!?そういうわけじゃないよ。風邪引いちゃうでしょ」
「なるほどね〜」
「千春さん、入れてくれてありがとう」
「うん、こっちこそ、傘持ってくれてありがとう」
「はっ!?千春ちゃんの傘を海也が持って、一緒に相合い傘してたの!?!?」
「うん、海也くんの身長が高すぎて笑」
「まあな」
「え〜千春ちゃんも高いのに〜」
「本当に高すぎて、びっくりしたよ〜」
「それで、帰りはどうするんですか??お二人さん」
「海也くん、大丈夫?」
「雨降ってたら、お願いしていい?」
「いいよ〜!風邪引かないのが一番だから!」
「ありがとう!」
そんな、相合い傘なんて、言われたら、心が持てないじゃないか。まあ、傘持ってよかったのかも。すると、千春さんと優花さんがコショコショ話をしている。気になって、チラチラ見ていると、前の席の祐樹が小声で話しかけてきた。
「嫉妬してんの?」
「いや、そういうわけじゃない」
「じゃあ、なに?」
「何話してるのか気になって」
「ふーん、海也、優花さんと千春さん、どっちがタイプ?」
「決まってるじゃん、千春さん」
「なるほどね」
「祐樹は?」
「どっちも違うね」
「よかった〜」
「なんでだよ」
「ライバルじゃないから」
「ふ〜ん、完全に好きじゃん」
「まあな」
「相合い傘通塾で距離が縮まったのか」
「いや、別に」
「まあまあ、否定しなくても」
「うるせえよ」
「まあまあ」
そうしていると、授業が終わった。塾の入口を出ると、先に帰ってたであろう、千春さんがいた。しかも、優花さんもいた。これじゃ、うまく話せなさそうだ。。。
「海也くん、どうする?」
「お願いしていい?」
「いいよ〜」
「ありがと///」
「またね〜優花ちゃん!」
「バイバイ、千春ちゃん!楓華には言っとくね〜」
「ありがとう〜」
「僕がさすよ」
「ありがとう///」
「実力テストのことなんだけど、勉強、教えてくれない?」
「いいよ!私も、お願い」
「全然いいよ」
「負けないように頑張る!」
「こっちこそ(笑)」
「あっ雨、やんだね」
「ほんとだ」
「傘、閉じていいよ」
「ごめん、ありがとう。助かった」
「全然いいよ」
「またね」
「うん、またな」
ちゃんと、実力テストの約束もできた。けど、傘を閉じるのは名残惜しかったな。
同じクラスの祐樹とは学校でも塾の話をよくする。
「海也」
「どーした?祐樹?」
「昨日、千春さんと相合い傘で帰ったんだろ」
「うるせえよ」
「ふーん、なんか、恋の予感...」
「そうかもな」
「否定しない!?」
「まあ、事実だし」
「ええ!!!まじかよ〜」
「まあな、そういえば、実力テスト勝負することになった」
「おお!勝てるといいな」
「多分、無理だな」
「どうして?」
「千春さん、A組だって」
「え!トップクラスじゃん」
「そうなんだよ」
「その中での順位を知らないからわかんねーけど、勝てるように頑張れ」
「おう、ありがとう」
「何か、嬉しいことがあったら言えよ」
「わかってるよ笑」
「嬉しいからな」
「おう」
――相合い傘の効果で、前より話せた。今度の塾が楽しみだな。
そんなことを、思いながら学校の授業を受けていた。会いたいな。他校という大きな壁が辛い。雨が降ってる。塾の時、雨降ってないといいな。
そう思っていたが、家を出るときは降ってなかったから傘を持ってこなかったら途中から降り出した。急いで塾に向かおうと親の車から飛び出し、走った。すると、前に見知った人が歩いてることに気づいた。
――千春さんだった。
せっかくのチャンスだと思って声をかけるのは今しかないと思った。
「千春さん」
「えっ海也くん!?どうしたの?」
「歩いてるとこみて」
「えっ傘は?」
そういうと、千春さんが傘に入れてくれた。顔が赤くなってるのがわかるぐらい照れてるのがわかる。
「ない」
「えっ!なんでよ〜」
「家出る時、降ってなかったもん」
「そういうことか〜よかったら、私のに入る?風邪引くと良くないでしょ」
「いいの!?ありがとう」
そんな、優しさにドキッとしてしまった。
「ねえ、なんでそんなに離れてるの!濡れちゃうよ」
「いや、申し訳なくて」
「風邪引くほうが申し訳ないからね!」
「ごめん、ありがと」
肩が触れ合うぐらい近づくのはドキドキする。最上級の天使かな。千春さん。。。
「大丈夫だよ」
「後、少しだから」
「僕が傘持つよ」
「えっ」
「だって、僕が入ると持ちづらいでしょ」
ちょっとぐらいは、カッコつけて、いいとこ見せたいと思ってしまった。
「ありがとう、ごめんね///」
「別に、いいよ。こっちも入れてもらってるし」
「お互い様だね笑」
「確かに笑」
「そういえば、誕生日いつ?」
「11月12日」
「え〜遅いんだ」
「じゃあ、早いの?」
「うん、7月20日」
「あっ早いね」
「うん」
「いいな〜」
「なんで?」
「だってさ、半年おきにプレゼントもらえるじゃん」
「あ〜そゆこと笑笑」
「ねえ、どこ中なの?聞いてなかったから」
「えっと、桜ヶ丘中だよ。海也くんは楓華と一緒だから青葉中だよね?」
「うん。確か、桜ヶ丘中って頭の良さでクラスが別れてるんだよね」
「あ〜A組かB組ってことか」
「どっちの組なの?」
「どっちだと思う〜笑。海也くんは何組?」
「僕は3組、千春さんA組?」
「じゃあ、楓華とは別なのか。よく、わかったね」
「頭よくない?」
「そんなことないよ」
「え〜まじか...」
「海也くん、頭いいでしょ」
「そんなことないよ、壊滅的な教科あるし」
「私も笑」
「得意教科なに?」
「英語と社会かな。理科、数学が苦手だから、まあ、文系教科は得意かな?あと、副教科も笑」
「え〜僕は理系教科が得意かな。逆に文系教科めっちゃ嫌い。副教科も」
「正反対だね笑」
「確かに笑笑」
「あのさ、よかったら、理系教科、教えてくれない?実力テスト不安で」
「えっめっちゃいいよ!僕にも教えて」
「いいよ!!一緒に頑張ろ!」
「うん」
教え合うことができる機会にもっと話せるかも。。。これじゃ、下心丸見えか。。。しかも、トップクラスとか、聞いてないよ。美人でモデル体型で頭よくて、最上級の天使級に優しくて、悪いとこ一つもないじゃん。まさに、神様がくれたすごい宝物か。。。そんな事を考えてると、塾についた。塾に入ると先に来ていた祐樹と優花さんがこっちを見ながらニヤニヤしていた。
「お熱いですね〜2人で通塾だなんて」
「バカ、ちげーよ」
「ほんとーにか?」
「えっと、さっき、近くでたまたま一緒になっただけなので...」
「えっと、千春さんだったっけ?俺、祐樹」
「あっ、千春です」
「ふ〜ん、一緒にね〜」
「別に傘、貸してもらっただけだし」
「えっ相合い傘!?」
「優花ちゃん!?そういうわけじゃないよ。風邪引いちゃうでしょ」
「なるほどね〜」
「千春さん、入れてくれてありがとう」
「うん、こっちこそ、傘持ってくれてありがとう」
「はっ!?千春ちゃんの傘を海也が持って、一緒に相合い傘してたの!?!?」
「うん、海也くんの身長が高すぎて笑」
「まあな」
「え〜千春ちゃんも高いのに〜」
「本当に高すぎて、びっくりしたよ〜」
「それで、帰りはどうするんですか??お二人さん」
「海也くん、大丈夫?」
「雨降ってたら、お願いしていい?」
「いいよ〜!風邪引かないのが一番だから!」
「ありがとう!」
そんな、相合い傘なんて、言われたら、心が持てないじゃないか。まあ、傘持ってよかったのかも。すると、千春さんと優花さんがコショコショ話をしている。気になって、チラチラ見ていると、前の席の祐樹が小声で話しかけてきた。
「嫉妬してんの?」
「いや、そういうわけじゃない」
「じゃあ、なに?」
「何話してるのか気になって」
「ふーん、海也、優花さんと千春さん、どっちがタイプ?」
「決まってるじゃん、千春さん」
「なるほどね」
「祐樹は?」
「どっちも違うね」
「よかった〜」
「なんでだよ」
「ライバルじゃないから」
「ふ〜ん、完全に好きじゃん」
「まあな」
「相合い傘通塾で距離が縮まったのか」
「いや、別に」
「まあまあ、否定しなくても」
「うるせえよ」
「まあまあ」
そうしていると、授業が終わった。塾の入口を出ると、先に帰ってたであろう、千春さんがいた。しかも、優花さんもいた。これじゃ、うまく話せなさそうだ。。。
「海也くん、どうする?」
「お願いしていい?」
「いいよ〜」
「ありがと///」
「またね〜優花ちゃん!」
「バイバイ、千春ちゃん!楓華には言っとくね〜」
「ありがとう〜」
「僕がさすよ」
「ありがとう///」
「実力テストのことなんだけど、勉強、教えてくれない?」
「いいよ!私も、お願い」
「全然いいよ」
「負けないように頑張る!」
「こっちこそ(笑)」
「あっ雨、やんだね」
「ほんとだ」
「傘、閉じていいよ」
「ごめん、ありがとう。助かった」
「全然いいよ」
「またね」
「うん、またな」
ちゃんと、実力テストの約束もできた。けど、傘を閉じるのは名残惜しかったな。
同じクラスの祐樹とは学校でも塾の話をよくする。
「海也」
「どーした?祐樹?」
「昨日、千春さんと相合い傘で帰ったんだろ」
「うるせえよ」
「ふーん、なんか、恋の予感...」
「そうかもな」
「否定しない!?」
「まあ、事実だし」
「ええ!!!まじかよ〜」
「まあな、そういえば、実力テスト勝負することになった」
「おお!勝てるといいな」
「多分、無理だな」
「どうして?」
「千春さん、A組だって」
「え!トップクラスじゃん」
「そうなんだよ」
「その中での順位を知らないからわかんねーけど、勝てるように頑張れ」
「おう、ありがとう」
「何か、嬉しいことがあったら言えよ」
「わかってるよ笑」
「嬉しいからな」
「おう」
――相合い傘の効果で、前より話せた。今度の塾が楽しみだな。
